スマートフォンの通信会社を大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から、MVNO事業者(格安スマホ・格安SIM)であるマイネオに変更しました。なぜマイネオにしたのか、マイネオを使ってみてわかったことなどを紹介したいと思います。
目次
マイネオにしてわかったこと
はじめに、マイネオを使ってみてわかったメリット・デメリットを紹介します。
メリット
- 料金が安い
- 通信速度はほとんど変わらない
- 余った通信データ量を翌月に繰り越せる
- 利用開始月の利用料は日割り
デメリット
- 3Gは使えない
マイネオで月額利用料が半額に
auからマイネオへ
今まで、ドコモ→au→ドコモ→ソフトバンク→auと大手キャリアを渡り歩いてきました。2015年あたりから「格安スマホ」「格安SIM」「MVNO」といった言葉を耳にするようになり、auの契約更新月を迎えたため、思い切って格安SIMに乗り換えることにしました。今まで使っていた電話番号をそのまま利用できるMNP(モバイルナンバーポータビリティ)で転出しました。
それにしても、キャリアはMNP番号を申請するのに手間がかかってイヤになりますね。ドコモだけはネットで申請できるものの、auは電話で長々とセールストークをしてなかなか番号を教えてくれないし、ソフトバンクにいたっては電話が繋がらなくて結局ソフトバンクショップに出向かなくてはなりませんでした。
格安SIMを選んだ理由
キャリアを使い続けていた僕が今回格安SIMを選んだ理由は、何と言っても安いからです。安かろう悪かろうでは困りますが、ネット上の評判を調べたり、実際に格安SIMを使用している人に聞いたりしたところ、取り立てて通信品質が悪いといったこともなかったので、割高なキャリアでいる必要はないかなと思いました。
キャリアの月額利用料は高いですよね。マジで。特に契約更新月に解約しないで使い続けると、料金が高くなることが納得できませんでした。使えば使うほど損って何?機種代金0円もなくなったし、キャリアのメリットは一体…(何年か前は機種代金0円、キャッシュバック数万円が当たり前でした)。
マイネオを選んだ理由
そして格安SIMについて調べた結果、CMなどでわりと知名度もあるmineo(マイネオ)にしました。なぜmineoを選んだのかというと、auのiPhone5Sを使うことができるからです。マイネオでは、マイネオを用意した構成プロファイルをiPhoneにインストールすれば、SIMカードを差し替えるだけでそのままiPhoneを使い続けることができます。
iPhone以外のスマートフォンも、動作確認端末に含まれていれば引き続き使うことができます。サービス開始当初はau端末だけでしたが、現在はドコモ端末も対象になっています。
au端末をそのまま使える格安SIMには、マイネオ以外にもUQモバイルなどがあります。しかし、UQモバイルはプランの選択肢が少なく、自分に合うプランがありませんでした。その結果、マイネオということになりました。
iPhoneを使い続ける理由
機種変更をせずにiPhoneを使い続ける理由はいくつかあります。
- 格安スマホは使いたくない
- これといった端末がなかった
本体価格が3万円以下のいわゆる格安スマホは選択肢にありませんでした。そのクラスの性能だとゲームや地図アプリの動作に不安があること、スペックが時代遅れになりやすいこと、全体的に悪くなくても何かが欠けている(電子コンパスがないなど)ことなどから、格安スマホは選択肢から外れました。
なので、ミドルクラス以上のスマートフォンが良かったのですが、iPhone7にしろAndroid端末にしろイマイチ決め手に欠け、高額な本体代金を支払うほど気に入ったものがありませんでした。個人的にはGoogleのPixelや次のiPhoneに期待していますが、今回は端末の購入は見送りました。
また、SIMフリーならいつ端末を変えても問題ないということも理由です。
選んだプラン
マイネオにして選んだプランは、データ通信+と音声通話を利用できる「デュアルタイプ」で、月間通信データ量は5GB、月額利用料は、2,190円(税抜)です。大手キャリアであれば少なくとも倍はするので、かなり料金を抑えることができます。
スマートフォンはすでに使用していたiPhoneをそのまま使っているため、本体代金の分割払いはありません。
マイネオの使用感・レビュー
契約する前に、マイネオについてネットで調べましたが、特に悪い評判はありませんでした。とはいえ、実際に使ってみないとわからないこともあります。この記事のはじめでも紹介した「マイネオを使ってみてわかったこと」を詳しく書いていきたいと思います。
マイネオにしてわかったメリット
料金が安い
料金が安いということは、マイネオをはじめとするMVNO事業者の最大のメリットです。僕の場合はau時代が月額4,200~4,400円でしたが、マイネオに変更後は月額2,100~2,300円ほどです。どちらも通話し放題プランやオプションには加入していません。通信データ量は7GB→5GBです。また、どちらも機種代金の支払いはありません。
大手キャリアで通話し放題プランや機種代金を分割払いしている方はさらに高額だと思います。そういった方はスマートフォン本体はそのままで格安SIMに移行すると、月額利用料が半額以下になるケースもあります。
毎月数千円違うと年間では数万円の差になります。これはかなりの節約効果があると思います。特にメリットのないキャリアに余計に支払うより、この差額でスマートフォンのグレードを上げた方がマシです。
通信速度はほとんど変わらない
通信速度について事前にネットの評判を確認したところ、混雑時などに遅くなる場合があるという情報もあったので、このことが一番気がかりでした。しかし、実際は通信速度の遅延はまったくと言っていいほど感じませんでした。少なくとも僕の使用法では、通信速度に不満があるようなことはありません。
あえて挙げるとすれば、お昼時に通信速度が若干遅くなるような気がすることが1度だけあったことです。といってもほんのわずかに遅いように感じた、という程度です。
なお、僕の場合は混雑すると言われているお昼時や夜の時間帯はWi-Fiで通信していることが多いです。4G通信を利用するのは主に外出時のため、マイネオの通信環境に不満はほとんどありません。唯一不満なのは、後述するように3G回線が使えないことです。
ネットをそこまで使わない方、自宅や職場、学校にWi-Fi環境がある方は通信速度に不満を感じることはまずないと思います。
余った通信データ量を翌月に繰り越せる
これは本当にありがたいサービスですが、余った通信データ量を翌月に繰り越して利用することができます。例えば、5Gの契約で3G利用した場合、翌月に8G使えるということです。繰り越しできるのは翌月までなので、余った通信データ量を貯め続けることはできません。
僕の場合は5GBの契約で月末から利用開始したので、翌月にほとんど10GBの通信データ量がありました。そのおかげで、いつも前月の通信データ量で乗り切り、毎月10GBの通信データ量があります。
通信データ量を繰り越しできると、万一たくさん通信してしまった場合も余裕があるのであんしんです。通信データ量を追加購入する必要もなくなります。
利用開始月の利用料は日割り
僕が加入したのは月末だったので、初月の利用料は初期費用3,000円と日割りされた月額利用料321円でした。これが日割りでなければ、ほとんど使っていないのに1ヶ月分の利用料を払わなくてはならないので、納得できないと思います。
利用開始月の月額利用料が日割りで計算されるので、どのタイミングでマイネオに加入しても損ということになりません。しかし、強いて言うなら月末はおすすめです。前述の通り、通信データ量が繰り越されるため、月末なら繰り越せる通信データ量が多いからです。料金は日割りなのに、通信データ量はまるまるもらえるってお得ですよね。
マイネオにしてわかったデメリット
3Gは使えない
マイネオは4G通信は大手キャリアと遜色なく利用できるものの、3Gは使えません。これはほとんどの場合、デメリットにはなりません。ですが、たまにどういうわけか通信が4Gから3Gに切り替わってしまうことがあり、通信が途絶えてしまいます。4Gが3Gに切り替わるのはマイネオの問題ではなく、エリアや建物の問題です。とはいえ、突然通信できなくなるのはデメリットです。
また、山間部などの4Gエリア外では通信できません。市街地では建物の構造上の問題以外で接続できなくなることはないと思いますが、山間部で利用するのは難しいと思います。以下のマップの赤い部分は4Gエリアです。人口の多いエリアはほぼカバーしていますが、山間部はエリア外であることがわかります。
契約する前に、必ず公式サイトでエリアを確認しましょう。不安な方は、プリペイド式のSIMカードを購入して接続できるか試すことをおすすめします。通常の契約では1年間は解約料がかかりますが、先払い方式のプリペイドSIMであれば解約料はかかりません。1GBから利用できるので、マイネオの通信がどのようなものかを知ることができます。プリペイドSIMはAmazonで購入できます。
マイネオ申し込みの流れ
MNP番号の取得
電話番号を新規に取得するかたや、音声電話はいらない、データSIMを申し込むという方はこの手順は必要ありません。
電話番号をそのままでマイネオに移転する場合は、現在利用している携帯電話会社にMNP番号を申請します。手続き方法は会社ごとに異なりますが、申請方法は各社ホームページに記載されています。大手3社すべてでMNP番号を申請したことのある僕の場合は、以下のようになりました。
- au…電話で10~15分程度
- ドコモ…ホームページから申請可能
- ソフトバンク…電話はまず繋がらないので、店舗で申請
ドコモが一番手軽でしたね。電話は受付時間があるし、ソフトバンクは30分待っても繋がらないし、auはセールストークが長くてなかなかMNP番号を教えてくれませんでした。ソフトバンクは電話がまるで繋がらなかったので、仕方なく直接ソフトバンクショップに出向きました。もう二度とソフトバンクは使わない、いかなるソフトバンクのサービスも利用しないと誓った瞬間でした。
マイネオの公式サイトから申し込み
マイネオでは、月額利用料の支払い方法はクレジットカードのみです。しかし、ここだけの話、VISAデビットカードで申し込んでみたところ、契約できました。公式サイトではデビットカードは使えないと記載されています。
端末の選択
スマートフォンを新しくマイネオで購入するのか、すでに持っている端末を利用するのかを選択します。マイネオで購入する場合は端末を選択します。
僕の場合は、すでに持っていたiPhone5Sを使うことにしました。
プランの選択
ドコモ回線を利用するドコモプラン(Dプラン)、au回線を利用するauプラン(Aプラン)のどちらかを選択します。基本的には使う端末で決まりますが、関係ない場合はどちらでも良いと思います。あえていうと、auプランは解約後にSIMカードを返却しなくて良いのでおすすめです。
僕はauのiPhoneをそのまま使ったので、auプランを選択しました。
コースを選択
電話番号の有無、通信データ量の容量、通話コース、オプションサービスを選択します。通信データ量は利用開始後も手軽に変更できます。通話コースは、最大30分月額840円の定額で通話できる「通話定額30」、最大60分月額1,680円定額の「通話定額60」があります。これらに申し込まない場合は、30秒20円の従量制になります。オプションには端末保証やセキュリティーソフトなどがあります。
僕は音声電話付き、通話コースは従量制、通信データ量5GBプラン、オプションはなしにしました。
必要事項の入力
住所氏名などの契約者情報を入力します。また、運転免許証などの本人確認書類を撮影してアップロードします。
SIMカードの到着
およそ1週間でSIMカードが届きます。同封された説明書にしたがって設定を行えば、利用開始です。説明書を読むことができれば、設定は誰でもできると思います。
僕の場合は月末に近くなってから申し込んだのですが、申し込みから4日で届いたので、新しい月になる前に間に合いました。
まとめ
結論としては、マイネオにしてよかったと思います。通信費は毎月決まって支払わなくてはならないものなので、少しでも安い方がいいですよね。思っていたような通信速度の遅さなどもなかったのでよかったです。今のような状況が続くなら、もう大手キャリアを使うことはないかな、とさえ思います。
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